: メールの構造
: メールの基礎
: メールが届くまで
手紙に差し出し人と送り先があるように、メールにも差し出し人と送り先があり
ます。手紙では郵便番号・住所・氏名で差し出し人/送り先を特定しますが、メー
ルではメールアドレスで差し出し人/送り先を特定します。フォーマットは
local @ domain
という形で7 @ の前にある local をローカルパート、
@ の後にある domain をドメイン名と(ここでは)呼びます。
ローカルパートが名前に、ドメイン名が住所に相当すると考えるとわかり
やすいかもしれません。現時点では残念ながら日本語のような非英語圏の言語
は使えません。おおざっぱにいって次のような「約束」で運用されることになっ
ています。
- ローカルパートは ab1234 , taro.hitotsubashi
といった、アルファベット・数字・記号からなる文字列です。
またアルファベットの大文字/小文字の区別をしない、という明確な規約はない
ようですが、実際には区別しないで(あるいは勝手に変換して)メールを配送する
サイトがけっこうあります。というわけで現在のところ、情報処理センターでは
アルファベット・数字・' -'・' .'に文字種を制限し、小文字に正規
化しても衝突が起きないようにして運用しています。
- ドメイン名はアルファベット・数字・ハイフン
( a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 -)
からなる文字列を ' .' で結合したものです。
アルファベットの大文字/小文字は区別しない(case insensitive)ことになって
いますので、たとえば
hit-u.ac.jp と HIT-U.AC.JP と Hit-u.Ac.JP はみな同じド
メイン名になります。
ドメイン名は世界中で一意になるように決める必要がありますので
DNS (Domain Name System) というインターネット上の分散データベースにより
管理されています。
現在、情報処理センターで利用者に配布しているメールアドレスは
foobar@srv.cc.hit-u.ac.jp
というフォーマットになっています。ローカルパート( foobar)はアカウン
ト(ログイン名)と同じ8で、ドメイン名( srv.cc.hit-u.ac.jp)は
日本( jp)の大学( ac)である一橋( hit-u)の情報処理センター
( cc)の srv という名前のコンピュータ
と解釈できるようになっています。ちなみにドメイン名はもっと短かい方(たと
えば hit-u.ac.jp)が今風なのですが、歴史的および政治的な事情によりこ
んなに長くなっています。
Hiroaki Nagoya
nagoya@cc.hit-u.ac.jp