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インターネットの普及にともない、ネットワークアクセスの需要はあらゆる分
野に広がっており、それは社会科学分野においても例外ではない。
そのため本学1のような社会科学系の単科大学においても、キャンパスネットワークへのアクセス
に対する需要が非常に高まっている。
その中でも近年とくに必要性が高まっているものとして、携帯型のパーソナル
コンピュータを自由にキャンパスネットワークへ接続できるようなシステムが
あげられる。これは以下のような本学の状況によるところが大きい。
- 大部分の学部生・大学院生に対しては学内での専用のスペースの割り当
てがないため、パーソナルコンピュータなどを固定設置することができない
構成員が多数存在する。
- 学内に設置されている一般利用可能なネットワーク接続されている共用
端末の数が少ない(構成員30人あたり1台程度)。また利用時間にも制限があ
る(現在は平日の 9:30 - 20:00 で講義に使われていない時間帯のみ)。
- 講義室・ゼミ室や附属図書館内など、ネットワーク接続された共用端末
が設置されていない場所での、ネットワークへのアクセスが研究・教育
のために必要となってきている。
そこで本学では2002年度より学内に携帯型パーソナルコンピュータのキャンパ
スネットワークへのアクセスポイントを構築・運用することにより
- 実際の需要の数値的な見極め
- 運用ノウハウの蓄積
- 実運用をおこなう上での問題点の洗い出し
といった点を評価する実験をおこなうこととなった。本稿では、この構築・運
用実験についての報告をおこなう。
平成14年6月30日