: 3.2 ダイヤルアップ回線
: 3. 時間帯による変化
: 3. 時間帯による変化
Mercuryのようなひとつのネットワークとインターネットの間を流れるデータ
をインターネットトラフィックといいます。図4は、ある日
の Mercuryのインターネットトラフィックを集計したグラフです。ピーク時
には回線速度の上限である 192kBs(Mbps) を使いきっていることがわかり
ます。このような状況では WWW やマルチメディア系の対話的なアプリケーショ
ンの反応に大幅な遅れが生じるため、 Mercuryからインターネットもしくはイ
ンターネットから Mercuryへの利用者に相当な苦痛を与えているであろうと思
われます。
図 4:
1日のインターネットトラフィックの典型例
|
次の図5は、2000年1月11日から24日までの2週間での平均をとっ
た、1日のインターネットトラフィックの推移です。24時間周期のグラフですか
ら、日付の変り目での挙動がわかりやすいように、左右を2時間ほどだぶらせて
表示しています。この図5をじっと眺めると
- トラフィックのピークは23時ごろ
- 早朝(6〜8時)はわりと空いている
- WWW のトラフィックが大部分を占めている
- FTP は深夜から朝方が多い(自動ミラーをしている利用者がいるのでしょう)
- メールとネットニュースの配送量はさほど時刻と相関がない
といったことが推測されます。トラフィックがピークを迎える時刻には、情報処
理センター/情報教育棟は閉館しています。したがってこのトラフィックを発生
させているのは第2研究館や東西の研究棟・あるいはダイヤルアップ接続の利用
者など、夜間に仕事をしている教職員・学生であろうと思われます。
早朝はトラフィックがかなり少ないですから、ネットワークを快適に使いたい人
は早起きするのがよさそうです。余録として、なんとなく一橋大学の教職員・学
生の生活パターンもわかりますね。どうも夜型の人が多いようです。
この期間中のインターネットトラフィックに占める各種サービスの内訳が
表1 です。先に述べたように WWW が全トラフィックの6割以
上を占めています。ですからこの WWW のトラフィックをいかにしてさばくかが、
Mercuryのインターネットトラフィック制御の鍵を握っていることになります。
表 1:
インターネットトラフィックの内訳
|
平均流量(MB/day) |
全体に占める割合 |
全体 |
5350.4 |
100.0% |
WWW |
3536.0 |
66.1% |
メール |
453.1 |
8.5% |
FTP |
385.8 |
7.2% |
ネットニュース |
289.6 |
5.4% |
その他 |
685.8 |
12.8% |
|
: 3.2 ダイヤルアップ回線
: 3. 時間帯による変化
: 3. 時間帯による変化
nagoya@cc.hit-u.ac.jp