: 2. 旧ネットワークの問題点
: 第2研究館の新しいネットワーク
: 第2研究館の新しいネットワーク
第2研究館の旧ネットワークは 1994〜1995 年にかけて現 Mercuryの一部とし
て敷設されたものです。この頃の出来事というと
- 国内初のインターネット相互接続点であるNSPIXP-1の運用開始(1994/4, 日本)
- WWW のトラフィックが TELNET を抜き第2位になる(1994, NFSNET)
- 首相官邸 WWW サーバの運用開始(1994, 日本)
- Netscape Navigator の開発(1994, Netscape)
- Java の発表(1995/3, Sun microsystems)
- WWW のトラフィックが FTP を抜き第1位になる(1995/4, NFSNET)
- Yahoo! の開始(1995/4, Yahoo)
- asahi.com の運用開始(1995/8, 日本)
- 日本語版 Windows95 の発売(1995/11, 日本マイクロソフト)
- 坂本龍一コンサートのライブ中継(1995, 日本)
- 「インターネット」流行語大賞受賞(1995, 日本)
といったところで、日本の巷で「インターネット」という言葉が市民権を得る直
前の時期でした。
それから今日までの5年間は、みなさん御存知のように「激動」の時代でした。
というわけで時代にとりのこされている一橋大学もその余波をくらってアップアッ
プしているのが現状です。 Mercuryそのものもこのような状況の変化に技術面
で対応できないため、いろいろな歪みが生じています。その歪みが典型的に現わ
れているのが第2研究館です。
さて、第2研究館には図のように 3 つのネットワークが
敷設されていました。
各ネットワークの構成は
- ルータと各階を結ぶ 10BASE-5 (3本)
- 各階に設置された 10BASE-T の共有型ハブ
- 各部屋の「情報コンセント」とハブの間を継ぐ カテゴリー3 の UTP ケーブル
というものでした。これは現 Mercuryのほとんどのネットワークと共通の構成
です。1部屋あたり5〜10人程度の居住者がいますので、数百人がひとつのネット
ワークを共有していたことになります。
nagoya@cc.hit-u.ac.jp