現在の Mercury2の サブネット(VLAN)構成は、旧 Mercuryのものをほぼ
そのまま踏襲しています。ですから Mercuryから Mercury2への移行に際
して、利用者側ではとくに何も意識する必要がありませんでした。
このため、とくに混乱もなく透過的に Mercury2への移行が完了したわけで
すが、このままでは VLAN の柔軟性をまったく活かしていません。
旧 Mercuryの高価なシミュレーションをおこなっているに過ぎないともいえ
ます。
このままでは、旧 Mercuryの構造的な問題がそのまま継承されてしまいます
ので、論理的な構成を元に、サブネットの再編成をおこなう必要があります。
この件については2000年度から Mercury21 という学内ワーキンググループ
で議論が重ねられていて、中間答申も出されています。おおざっぱには
という大分類をもとにサブネットを再編成して
- セキュリティの強化
- 個々のネットワーク運用主体の明確化
といった方向を目指すようです。ただ、人間には変化を嫌う特性がありますの
で、「現状動いているんだからいいじゃん」という人達を理想論(?)で説得で
きるかどうか、予断を許しません。
それはさておき、もっと小規模な単位での「こういう形のVLANが欲しい」、と
いう要望も随時受けつけています。基本的に物理レイアウトに縛られる必要は
ありませんので、過去のことにとらわれずに「こういう使い方をしたい」といっ
た要望をどんどん公の場に出していただければよいと思います。