: メールボックスの管理(読み出し・削除)
: 配送に失敗したとき
: 配送に失敗したとき
禅問答みたいですが、エラー通知メールもメールです。配送上なにか特別な扱い
をしているわけではありませんので、エラー通知メールの配送もまた失敗するこ
とがあります。たとえば、元々の表書きの差し出し人メールアドレスが間違っ
ているような場合です。
このような場合に、エラー通知メールの配送についてのエラー通知メールが生成
されてしまいますと、運が悪ければ、さらにエラー通知メールのエラー通知メー
ルのエラー通知メールが生成されて、以下無限に続く、という悪循環が発生して
しまいます。こうしたエラー通知の無限ループを防ぐために、エラー通知メール
の表書きでは差し出し人のメールアドレスを空にしておく約束になっています。
さてこのように、エラー通知メールの配送にも失敗してしまった場合(これを
double bounce といいます)、どうしようもありませんので、メールサーバは配
送処理をあきらめます。その後のメールの処理は、そのメールサーバの運用方針
しだいです。
- 方針A. 無条件に消去する(ゴミ箱行き)
- 不親切なように思えるかもしれませんが、利用者のプライバシー保護の面からい
いますと最適解である、ともいえます。
- 方針B. メール管理者へ転送する
- 人間の手による細かい処理が可能である、という面では親切かもしれませんが
プライバシーの侵害(の可能性)やメール管理者の負担増、といった問題があります。
現在のところ、情報処理センターでは後者の方針(方針B)で運用していますので
double bounce したメール(1日あたり50〜100通程度)については、余裕があれば
メール管理者が一旦メールの中身に目を通してから
- 消去(ダイレクトメールなど)
- 転送(メール本文の内容から、差し出し人や送り先が推測できる場合)
といった処理をおこなっています18。
Hiroaki Nagoya
nagoya@cc.hit-u.ac.jp